令和4年度「労働安全衛生講習会」を富山県建設会館にて開催しました。
〇日 時 令和4年7月12日(火) 10時00分〜17時
〇主 催 (一社)斜面防災対策技術協会富山支部、富山県地質調査業協会、富山県土木施工管理技士会
〇安全指導者 中央労働災害防止協会中部安全衛生サービスセンター北陸支所
〇健康指導者 「心の健康出前講座」講師
〇参加者 工事安全責任者、安全衛生委員会委員 25名
○その他 コロナウィルス対策として、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保及び換気、アルコール消毒の配置などを行い実施
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1 開会挨拶(10時00分)
・津嶋春秋
安全衛生委員長(斜面防災対策技術協会富山支部理事、富山県地質調査業協会長)
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津嶋委員長挨拶
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挨拶:
SDGsの視点から持続可能な会社や仕事のためには、健康で安全に仕事をして家庭を持続可能なものにすることが大事。 さらに、会社を持続可能なものとするためには、健康で事故のないように日頃からの心掛けが大切である。 持続可能性を念頭において、今日の講習に臨んでほしい。 |
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2 講演(10時10分〜11時00分、50分)
・演題 「職場のメンタルヘルス-快適に働くために-」
・講師
「心の健康出前講座」 臨床心理士 高野 利明氏
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高野講師
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内容:
生活とストレスについて、職業生活におけるストレス等の原因となる要因を例示し、それぞれの重み付けを行ったうえで、重みの合計が一定量を超えると健康障害の可能性が生じること。
結婚や就職、転勤など重みの大きな出来事の後は、気を付けなければいけないと説明があった。
さらに、ストレスと上手に付き合うためには、ストレスに強くなる、ストレス解消法を利用する、ストレス対処法を身に着けるなどの方法があり、いずれも良い方向に少しずつ変えていくことが大事で大きく変えることはかえってストレスを生むと注意があった。
最後に、コミュニケーションの取り方について事例を交えて説明があり、パワハラにあたるケースや効果的なほめ方になるケースの紹介があった。
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3 講演(11時00分〜11時50分、50分)
・演題 「労働安全の動向」
・講師 中央労働災害防止協会中部安全衛生サービスセンター北陸支所
安全・衛生管理士 小川達也氏
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内容:
労働災害の発生状況について、墜落・転落や転倒の発生件数が圧倒的に多く、特に55歳以上の年齢層から急激に増えるとの説明があった。
このため、墜落・転落事故の事例として、はしご、脚立からの事故を動画で紹介し、その後対処方法として、正しいはしご脚立の使い方やチェック箇所について、図解等により確認した。
最近の法令改正として、石綿障害予防規則の改正内容の説明があり、最後に、熱中症予防のアニメ動画をみて理解を深めた。
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小川講師
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受講風景
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4 工事安全パトロール (13時50分〜14時50分) ・工事現場:富山市本宮地内の落石防護さく工事
工事区域上部の落石防止ロープネット工事と下部の落石防護柵工事のうち、下部の防護柵は足場設置が始まったばかりのため、上部のロープネット工事(アンカー設置70%程度完了)について現地にて安全確認した。
現場では、設置済みのアンカーが周辺環境に紛れて見にくいため、転倒事故を誘発する恐れがあるとして、アンカーの突起部分に対策を講じるよう意見があった他、現場事務所では安全・健康対策の良い事例が多く見受けられ、講演会場に戻ってからの講評でも、参加の皆さんに紹介されていた。
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現場確認
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現場事務所の掲示物
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矢郷講師の講評
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