令和5年度「労働安全衛生講習会」を富山県建設会館にて開催しました。
〇日 時 令和5年7月10日(月) 10時00分〜17時
〇主 催 (一社)斜面防災対策技術協会富山支部、富山県地質調査業協会、富山県土木施工管理技士会
〇安全指導者 中央労働災害防止協会中部安全衛生サービスセンター北陸支所
〇健康指導者 全国健康保険協会富山支部
〇参加者 工事安全責任者、安全衛生委員会委員 25名
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1 開会挨拶(10時00分)
・桜井幹郎 安全衛生委員長(斜面防災対策技術協会富山支部理事、富山県地質調査業協会長)
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桜井委員長挨拶
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挨拶:
楽をしたいという思いや慣れが、ヒューマンエラーを引き起こす。それを戒めるためにこのような講習会がある。人間は必ず気が緩むときがあるので、メリハリを持って安全に気を付けて作業にあたってほしい。
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2 講演(10時10分〜11時00分、50分)
・演題 「生活習慣病の改善と熱中症対策」
・講師 全国健康保険協会富山支部 管理栄養士 荒木 良子氏
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荒木講師
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内容:
健診結果は身体の微妙な変化を知る資料であり、一喜一憂する必要はないが、保存しておいて自分なりに経年変化や状況を把握してほしい。
受けるだけではなく、生活習慣を振り返り、改善できることを見つけて健康管理の役に立てる必要がある。 なお、 問診には、近年、歯科の項目が加わった。
熱中症については、近年の講習で何度もお話ししているが、時期的に必ず留意する必要がある。
予防法として、前日のチェック、仕事前のチェック、仕事中のチェックのほか、暑熱順化、休憩の取り方、予防グッズの使用について説明があった。 |
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3 講演(11時00分〜11時50分、50分)
・演題 「労働安全の動向と課題」
・講師 中央労働災害防止協会中部安全衛生サービスセンター北陸支所
安全・衛生管理士 小川達也氏
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内容:
労働災害の発生状況について、墜落・転落や転倒の発生件数が多く、年齢層別に比較すると20代から60台まで大きな違いはないことの説明があった。
不安全行動の原因としては、正しい作業について「知らなかった」ことがほとんどであり、講習会など繰り返しの学習が必要である。
「指差し呼称」の効果について説明があり、現場でも取り入れるよう、勧められた。
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小川講師
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受講風景
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4 工事安全パトロール (13時50分〜14時50分) ・工事現場:小矢部市安楽寺地内の一般県道刈安安楽寺線道路災害復旧法面工工事
当日は、朝方までの降雨により、現場作業は中止となっていた。
大型土のうの撤去作業が予定されていたが、上下作業の防止、熱中症対策、階段手摺の状況などについて確認・指導した。
現場事務所では、作業日誌を確認し、KY活動にリスクアセスメントが付加されていることについて、良い試みと評価された。
法改正により、製造業においては来年4月1日から化学物質(JISの危険表示のあるもの)を取り扱う作業を行う場合は、店社に「講習を受講した化学物質管理者」の選任が必要になり、非製造業では講習の受講は努力義務であるとの説明があった。
講演会場に戻ってからの講評でも、参加の皆さんに説明されていた。
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現場確認の状況 |
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